横浜ワールドポーターズのSDGsライブラリーがアツイ!

横浜ワールドポーターズ(以下、当施設)の3階にSDGsライブラリー』が開設され、

デザインセンターの設置協力もあり、早速横浜市の小野寺智香さんと視察してきました。

 

当施設を運営する横浜インポートマートではこれまでに独自に「横浜ワールドポーターズSDGsウィーク」を設け、

「すごろくで学ぶ!横浜エリア」と題したパネル展示を実施するなど、SDGs達成に向け精力的に活動してきました。

 

今回、来館客にSDGsについて理解を深めてもらいたいという願いで、空き空間を活用した『SDGsライブラリー』が設置されました。

大規模ではありませんが、大人向けの書籍から子ども楽しめる絵本まで選りすぐりの書籍が揃っているんです!

 

 

 

 

横浜インポートマート アセットマネジメント部千田美里さんに案内していただきました。

 

 

―展示している書籍は何を理由に厳選したのでしょうか。

 

千田さん「“読んでもらいやすさ”をキーワードに絵本や漫画とか楽しみながら

SDGsを勉強できるような本だったり、よくオススメとして紹介されている本をピックアップしました。

近隣のJICAさんにもSDGsコーナーがあり、SDGsに関する本が置かれていました。

こうした他施設で展示されている本も参考にするなど、“手にとってもらいやすい本”をテーマに選びました。」

 

 

例えば、大人向けで言えば…

SDGsについてマンガでわかりやすく解説した本や、サスティナビリティをビジネスの観点で解説した本のほか、

フードロスや気候変動に特化した本など、千田さんたちが厳選したSDGs本がずらり!

そしてなんと言っても、子ども向け絵本のチョイスが素晴らしい!

 

子どもがいる母親目線で申し上げると…

連日のウクライナ情勢の報道に心を痛める方も多いと思いますが、子どもに「戦争」についてどう説明したら良いのかわからないと教育者や保護者から声があがっています。

『せかいで いちばん つよいくに』は、武力ではなく人間の心の盤石さや戦争の愚かさをユーモアたっぷりに表現しています。おすすめです!

また、タリバン統治で混迷するアフガニスタンでノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんを取り上げた『マララの物語 わたしは学校で学びたい』もオススメです!

その他、今学校現場で「さん付け」や体操着のデザインなど賛否両論が巻き起こっていますが、『子どもジェンダー』などもチョイスされるなど、ホットトピック満載の書籍が展示されています。

 

 

千田さんオススメ本:『ちいちゃんのかげおくり』『マイノリティデザイン』

マイノリティデザイン :ゆるスポーツを普及されている方が著書。“自分の弱さを生かせる社会に!”というコメントが印象的でした。】

 

どれも、ライブラリー内であれば自由に読めるので、この機会に気になった書籍は読破しましょう!

 

 

ところで、皆さんお気づきでしょうか?

ライブラリー内、グリーンな雰囲気だと思いませんか?

実は、ライブラリー内にある観葉植物などのツリーは、全て本物なんです!

 

 

千田さん「空間をどういう空間にするか。植物と植物がお客さまの目線を遮るようなお互いの目線が気にならないように設計にしました。

館内の“ジャンクガーデン”さんが、販売されている観葉植物、そしてテーブルや椅子などもご協力いただきました。

専門店さんも一緒になってSDGsライブラリーを盛り上げています。館内で一体感が生まれましたね。販促支援につなげたいです。」

 

 

そのほか、モンテスラやアレカヤシなど南国にいるような気分にさせてくれる夏の観葉植物も!

季節に合わせて、観葉植物の展示を替えているんだそう!

 

 

そして、そして! SDGsライブラリーには、他にもこんな仕掛けも!

7月16日からは、テナント企業によるSDGsの取り組みについて紹介する展示もスタートしました。

 

 

サーフブランド「BILLABONG」ストア(ワーポ3F)では、

生分解性のCiCLOファイバーという繊維を採用した、世界初のボードショーツを販売しています。

環境汚染を抑制し、脱プラスチックを掲げています。

 

国内外から幅広く集められたハワイアングッズストア「Kahiko」(1階)では、

ハワイ島でアップサイクル(廃棄物や不要物に手を加えて新たなモノ・価値を生み出すこと)アイテムをハンドメイドされたアクセサリーを販売しています。

3R(リサイクル、リユース、リデュース)などをスローガンにエコ活動を推進しています。

 

 

 

―SDGsライブラリーを開設してからお客さんの反応はいかがでしょうか?

 

千田さん「大変ご利用いただいています。一人で来館されている方や若いカップル、ビジネスマンの方が多いですね。

実際に本を読んでいる方を当初はあまり見かけることがなかったのですが、だんだん増えてきましたね。特に絵本が人気です。」

 

 

―皆さんにはどういう思いでライブラリーを利用してもらいたいですか?

 

千田さん「SDGsの言葉を聞いたことはあっても、具体的な事は知らないという方も多いと思います。

私自身も空きスペースを活用することで、初めてしっかりSDGsがどういうものか考えるようになりました。

なので、SDGsライブラリーがSDGsを理解したり考えたりするきっかけ、またSDGsなことをやろうかなと思うきっかけになれば嬉しいです。」

 

 

―SDGsに関して今後の展開について教えてください。

千田さん「SDGsライブラリーに限らず、全館上げて多くの専門店さんと共同でSDGsを盛り上げていきたいです。

一緒にできることがあれば近隣商業施設ともタッグを組みたいですね。」

 

 

 

SDGsライブラリーは、2023年春ごろまで開催を予定しています。

誰でも気軽に利用できるので、お買い物の休憩にSDGsの書籍や展示に触れ、SDGsについて思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

 

 

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